料理をスムーズに行うための作業の流れは決まっています。
そして狭いキッチンの場合はスペースが限られているため、一つ一つの工程をより丁寧に行っていく必要があります。
計画的に作業を進めないとものの置き場に困ったり、下準備した材料がどこに何があるのかわからなくなったりして、調理のクオリティが下がってしまいます。
そこで今回は狭いキッチンで料理を行うにあたっての基本となる作業の流れを、冷蔵庫の余りもので作った野菜炒めのトマト煮を事例に説明していきたいと思います。
まずは作業をスムーズに行うために、シンクや洗いもの置き場に何もない状態にします。
そして調理器具などの物置きスペースを折りたたみスツールなどで準備します。
下準備した食材や調味料を置くためのサブスペースも準備すると、さらに快適に作業を行うことができます。
シンクを何もない状態する(写真: small dish)
天板でシンクの作業スペース確保(写真: small dish)
折りたたみスツールで物置きスペース確保(写真: small dish)
冷蔵庫から食材を取り出して、野菜はざるに入れて洗いましょう。
その後メイン作業スペースで、食材をパットやボウルで仕分けします。シンクに作業スペースがない場合は、シンクのサイズに合った天板用意して差し込みスペースをつくると良いでしょう。調味料はそれぞれ必要な量を調味料入れに小分けしていきます。
フライパンや鍋など必要な調理器具をキッチン収納棚から取り出して、コンロや物置きスペースに並べておきます。
冷蔵庫から食材を出す(写真: small dish)
作業スペースに並べる(写真: small dish)
野菜は献立にあった方法でそれぞれ切っていきます。じゃがいも・にんじん・玉ねぎなどは皮むき作業があり散らかりがちなので、皮を入れるためのボウルを用意しておくと便利です。
肉は下味をつけて5~10分ほど置いてから、適当な大きさに切ります。
魚(切り身の場合)の場合は下味をつけて5~10分ほど置いてから、水気を取ります。
食材をカット(写真: small dish)
フライパンや鍋を使って加熱料理を行っていきます。
多くの加熱料理では油を入れて強めの中火で熱した後に、野菜→肉の順番で加熱していきます。野菜の中でも、固く火の通りにくい食材から先に入れていきます。
イタリアンの場合は、熱したオリーブオイルににんにくと赤唐辛子を入れて弱火で炒めてから他の食材を入れていきます。
肉や魚は焦げないように、きちんと加熱時間を意識しましょう。
加熱調理では木べら・菜箸・トングを使うので、マルチスタンドを用意しておくと置き場所に困りません。
食材の加熱調理が献立通りに進んだら、調味料を入れて味付けしていきます。入れた後に全体へ混ぜ合わせます。
加熱手順01(写真: small dish)
加熱手順02(写真: small dish)
加熱手順03(写真: small dish)
調理が終わったら皿に盛り付けます。
使う皿は最初のうちは、シンプルなデザインでどんな献立にも合う万能なものが良いでしょう。
その後献立に合わせていろいろなデザインの皿を取り入れていくと、見た目もさらに美味しく、楽しさも増すのでおすすめです。
料理によっては皿に盛った後、好みで調味料・スパイス・ハーブなどをかけます。イタリアン料理では乾燥パセリや粉チーズを使うことが多いです。
野菜炒めのトマト煮完成(写真: small dish)
料理は小さな作業の積み重ねです。一つ一つの作業を怠ると、それらが積もって料理の仕上がり具合が下がってしまうでしょう。
スムーズに作業を進めるポイントは「作業台に十分なスペースを維持する」「工程の間で片付けや洗いものをする」です。
今回お伝えした基本形である料理の手順を意識して、様々な献立にチャンレンジしていきましょう。
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